リモート シャック関係
数年前から島田市の山の上に4坪程のシャックとパンザーマスト3本の設備を借りています。
ここで待望の1KW局の運用をしていますが、自宅から来るまで片道20分程掛かります。
早朝、深夜に行くのはしんどい時もあるのでリモートコントロールが夢でした。
ここ数年でWebを拝見しているとリモートコントロールが出来る環境はだいぶ整ってきました。
電源のON/OFF、アンテナの回転制御、リグのコントロール....など。
リグや制御システムのどれを使うかで金額も変わりますが山ではICOMのリグを使用しているので
ICOMのRS−BA1で取りかかりました。( 2015.03 )
アンテナの回転制御に関しては以前にI/Fとソフトを自作して試して見た事もありますが
ここは実績もあり確実な下記の 情報通信技術コンサルタント くわ ICT-Kuwa さんのシステムを利用させて頂いています。
PCでローテーターをコントロール
私の場合にはエモト(Emoto)のコントローラが3台あるので
パソコン(PC)アプリで、ローテーターをコントロールするインタフェース装置(RTC-59)の完成基板キットを
3台頒布して頂きました。
制御ソフトはJA5BGAさんのBGARTCを利用させて頂いています。
一番苦労したのはモデムの「ポート開放」です.....。
山では FUJITSU の Win7 Pro のスリムタイプのパソコンを常時動かしています。
IPアドレスが固定だと毎月の維持費が掛かるのでIPアドレスは自動取得にしています。
常時動かしているのでダイナミックDNSを使わなくても現在のところ大丈夫です。
もしIPアドレスが変わってしまい RS-BA1 の Remote Utility にアクセス出来なくても
山のPCに TermViewer.exe (リモートデスクトップ機能があるフリーソフト)で接続して
IEを起動して「確認くん」でIPアドレスを確認して Remote Utility のアドレスを
変更すればサーバーに接続出来ますので、対処出来ます。
FUJITSU Win7 pro のPCにて WOL ( Wake On LAN ) にて Gateway のノートPCを起動させます。
これには「USB連動タップ」を接続してあるのでリグ、アンテナの回転制御用インタフェース及び
エモトのコントローラの電源を入れます。
RS-BA1 の Remote Control.exe の難点はリグの周波数、モードを自作ソフトなどで取得出来ない事です。
そこで苦肉の策としてWebで見つけたVB6のOCRで読み取るサンプルを参考にした自作の
ソフト ( Remote_VFO.exe ) で対処しています。
CW送信は Remote Control.exe の「CWキーヤー」で出来ますがコンテスト参加には不足があります。
そこで Ctestwin.exe とリンクさせてCWキーヤーに文字列を送り込みCW送信し、QSOデータは
コールサイン、MyRST 、 HisRST を Ctestwin.exe に送り込み保存処理をしています。
WAEコンテストのQTCに関しても Ctestwin.exe に表示させたQTCウインドウのデータを
自作ソフトに取り込み、CW送信処理を行っています。
通常のSSB、CWの運用。
自宅から山のPCChromeリモートデスクトップにてサーバーPCに接続します。
Remote Utility.exe を起動します。
このPC上の WOLController.exeを 起動し同じく山にあるPC ( WinVista Gateway ) を起動します。
このPCのUSB連動タップにて無線機、ANTコントローラーの電源が入ります。
PCが完全に起動したらANTコントローラー・ソフトを起動します。
自宅のPC ( Win7 TOSHIBA ) にてRemote Utility.exe を起動しサーバーと接続します。
次に Remote Control.exe を起動しリモート運用が出来る様になります。
RTTYの運用について。 2015.10.10 追記
ICOMさんにも聞きましたがRS−BA1ではRTTYの運用は出来ないとの事で残念でした。
実際にインターネット経由でサーバーに接続し自宅で Remote Control.exe にてRTTYの信号は
聞こえますしMMTTYでデコードも出来ます。しかし送信は出来ませんでした。
今年(2015)の7月の関ハムでの講演でやり方を聞いて来ました。
その方法を試したところRTTYの運用が自宅からリモートで出来る様になりました。
山シャック内の無線機 ( IC-7410 ) にMMTTYのI/Fを接続します。
パソコンへのMIC、SPは接続しないで置きます。こちらはリグ裏側のUSBで動かしていますので。
自宅PCからChromeリモートデスクトップにてサーバー側の Remote Control.exe を起動します。
TermViewerでも可能ですが、こちらの方が動きが遅いように感じました。
後は通常のRTTYの運用と同じです。リグをRTTYモードにしてMMTTYで送受信が出来る事が
確認出来れば完了です。
問題点が1ケ出てきました。DxPed局とのQSO時にSplit運用の際に送信周波数、サブ側の
周波数がとんでも無いところに変わってしまいます。これではQSOは出来ません。
試行錯誤の結果、解決策を見つけました。 一度 [ XFC ] をクリックした状態で送信すれば
次回からはOKでした。バンドを変えた時には再度この方法を行う必要がありますが。
2016.06.25追記
リモート運用時のログソフト( Hamlog , Ctestwin 等 ) へのバンド、モードの取り込みについて。
現在の構成は IC-7410 + IC-PW1 + RS^BA1 です。
未だにリモート運用時のログソフトへのバンド、モードの取り込みが出来ないでいます。
色々とWebでも検索しているのですが....。
IC-7300 + RS^BA1 の組み合わせではVPSEを利用して出来ているとの記事は見かけます。
以前のトライしたのですが成功していませんでしたが改めて調査し試して見ました。
山のサーバーPCは Win7 Pro 64bit , 自宅のPCも Win7 Pro 64bit。
VPSEのフリー版は32bit用で64bitで使うには有償との事でイギリスがEU離脱との事で
円高になっている時でもあり送金しました。(税込で3095円)
早速インストールし試して見ましたがIC7410の仮想ポート(デバイスマネージャーで確認COM3)が
VSPEの「Specify device characteristics」ウインドウの「Data source serial port」に出て来ません。
「月刊FBニュース」の2016年3月号の「1つのシリアルポートを複数で共用する」ではIC−7300での
設定例ですが「セットモード」の「CI-V USBポートを「[REMOTE]から切断」に設定する。」とありますが
IC−7410のセットモードにはこれがありません。( 同機能と思われるものも無し )
IC−7410ではやはり無理なのでしょうか。。。。??
月刊FBニュース」の2016年3月号の下記が参考になります。
1つのシリアルポートを複数で共用する
2016.06.30 追記
自宅から山のサーバーPCのコントロールソフトを直接操作。
VPSEで仮想ポートのCOM3を Spliiter にてCOM10に。
コントロールソフト( Remote Control.exe )をCOM10に。
HamlogもCOM10にしてバンド、モードの取得が出来ました。
VPSEの設定は下記が分かり易いです。
シリアル通信をインターネット越しで
画像は後日。
CTESTWINで試していますがまだリグからのデータが取れません。
BR>
2016.07.01 追記
7月2日20JSTからの DL-DX-RTTY Contest に参加予定ですので山のサーバーPCで
CTESTWIN単独でバンドとモード取得出来る様になるまで
VPSEを使いRS−BA1の Remote Control.exe のバンドとモードをHamlogに受け取り
それをCTESTWINに送り込むソフトをVB2010にて作成しました。
CWとSSBは自宅のクライアントPC上で Remote Utility.exe と Remote Control.exe を
使う必要があります。しかしこちらではまだVPSEを使っての処理が上手く行っていません。
2016.07.03 追記
VSPEを使い何とか山のサーバーPC直接ではHamlogとリグコンが出来る様になりCtestwinでも試したのですが
エラーウインドウが出てダメだったので急遽Hamlogのリグコンで取得したバンド、モードデータを
Ctestwinに転送するソフトを作成して DL-DX RTTY Contest に参加しました。
数日前にCtestwinの作者に問い合わせメールを出しておいたところ昨日の17時過ぎに返事が来て
リグコントロール設定画面の中央付近にある「通信エラー表示する」のチェックをはずせば、エラーは表示されなくなるはず....
との事でチェックをはずしたらエラーは表示されなくなりリグコンも出来る様になりました。
実際にはエラーは表示されていてもQSO登録時には周波数がログのRemに転記されていたのかも知れませんが「エラー」と
表示されるので、そこで止めて先に進めていませんでした。
RS−BA1ではログソフトにバンド、モードのデータ取得は出来ないとICOMの回答でしたがWeb検索とかもして
何度か山のサーバーPC上では出来る様になりました。
私のPCはサーバーとクライアントもWin7 64ビット版なので有償(3100円だった)の64ビット版を使っています。
2016.07.04 追記
自宅のクライアントでHamlogでのリグコンが出来る様になりました。
CTESTWINではまだ出来ません。
下記を見て順次設定したら出来ました。
シリアル通信をインターネット越しで
山と自宅のそれぞれのルーターとPCの「ポート開放や、ファイヤーウオールの設定」が必要でしたが。
2016.07.07 追記
自宅のクライアントでCTESTWINでリグコンが出来る様になりました。
同時にHamlogでもリグコンが出来ます。
CTESTWINで出来なかった原因はメニューの「設定」の「リグコントロール」の
下側にある「リグの選択」で「Rig1」の指定をしていませんでした。
「リグコントロール」の設定でRig1を設定して「リグコントロール行う」にレ点を付けて
「OK」をクリックするだけで良いと早飲み込みをしていました。
2016.10.01 追記
7月中旬にVSPEを使ってリモートで自宅のHamlog、CTESTWINも周波数、モードの
取得が出来る様になっていました。
山のサーバーPCで Remote Control.exe 、MMTTY を動かしてRTTYを運用中に自宅の
クライアントPCで Remote Utility.exe と Remote Control.exe も動かさない状態で
サーバーPC上でRTTYを運用中の周波数、モードをHamlogに取得出来ました。
勿論、クライアントPC上のHamlogからサーバーPC上の Remote Control.exe に
周波数、モードを設定できました。
同時にCtestwinにも周波数、モードを取得するには
Connector Com12 、 TcpClient Com12 にサーバーのグローバルIPアドレスを設定。
Ctestwin にてCom12を使うように設定すればOKです。
メール : ja2bqx(アット)proof.ocn.ne.jp